警備員といえばイベント会場などでの雑踏警備や、病院、ショッピングセンター、企業ビルでの見回りなどを思い浮かべる方が多いかと思います。しかし、警備員の仕事の中にもデスクワーク、管制室勤務という仕事もあります。警備員のデスクワークとはどのような仕事なのか?求められる能力とは何か?などをまとめてみました。
管制室での仕事の基本
警備員ながら現場に出ることなく、社内でデスクワークを行う管制の仕事。その内容を確認しておきましょう。
警備員の配置役
「管制」という言葉を辞書で引くと、「強制的に管理・制限すること」という意味を持っています。これを警備員の仕事に当てはめて解釈すると、「警備員の配置などを一元的に管理・制限すること」となり、かみ砕いて言えば「どの現場に誰を派遣し、何人体制で警備するか?」を決める仕事ということになります。
クライアントとの連絡係
警備員を各現場に配置するだけではなく、クライアントとの連絡係も管制の仕事になります。例えば、配置している現場でイベントがあるため、その日程は警備員を増やしてほしい、現場の工事が完了する予定が立ったので、契約はその日まででお願いしたいなどです。毎日のように届くクライアントからの要望に応えるのも仕事のひとつとなります。
クライアントとの連絡係ということは、クライアントからの苦情の受付係となる場合もあります。現場で何かしらトラブルが発生したり、契約通りの警備ができていなかったりする場合などは、クライアントから苦情が来ます。これに対応するのも管制の仕事といえるでしょう。
営業に近い仕事も
管制の仕事はデスクワークと書きましたが、社外に出ることもあります。警備の仕事依頼が来た場合、基本的には営業部の人間が対応しますが、話の流れの中で現場の警備員のことを話す機会があったり、現地を見て警備計画を建てたりする場合、管制も同行することがあります。
クライアントと直接打ち合わせをする機会もあるため、身だしなみはもちろん、コミュニケーション能力も問われることになります。
管制の仕事の流れ
管制の仕事といっても、警備会社によっていろいろなケースがあるかと思いますが、一般的な管制の仕事の流れを知っておきましょう。
午前中のうちに翌日以降の予定を組む
管制の仕事は、当日の出勤状況の確認から始まります。仮に急病などで欠員が出た場合、補充をする必要のある現場には補充を入れたり、他の現場から人員を手配したりと、その日の業務が滞りなく行われるように手配を行います。
続いて、午前中のうちに翌日以降の警備予定を組みます。上でも触れた通り、現場によって必要な人員が変わることがあるため、クライアントの要望に合うように現場の人員を調整します。この部分が「管制」が意味する「強制的に管理する」という部分にあたります。
午後からはその日の状況確認など
午前中に翌日以降の計画を建てたら、午後からはその日の業務に関する処理を行います。クライアントに連絡を入れたり、現場からの要望に応えたり、営業と共に外出するのも午後のタイミングが多いようです。
時間を問わずかかってくる電話に応対
こうした仕事をしながら、クライアントからかかってくる連絡などに、電話対応を行います。もちろん中にはクレームなどもありますので、クレーム対応も行うということになります。
管制に求められる能力
仕事内容からも推測できるように、管制に求められるのは全体を見る視野の広さや、クライアントと直接対応するコミュニケーション能力ということになります。現場で警備にあたることはないので、体力的な問題はありませんが、臨機応変さや器用さは求められる職種ということになるでしょう。
まとめ
「桃源警備」は、都内を中心に多くの警備現場を抱えています。こうした各現場を滞りなく回すためにも、管制は非常に重要な業務といえます。自分は体力に自信がないから警備会社での仕事は難しいと考えている方でも、管制の仕事には興味があるという方もいらっしゃるかと思います。
「桃源警備」では、管制の仕事をしてくれる仲間も随時募集中。興味のある方は、ぜひ一度桃源警備までお問い合わせください。